甘えたい気持ち

12歳長男の眠る前の儀式。

 

それは 

「今日の出来事を私に話すこと」

 

その想いを

彼の気持ちになって感じてみる。

 

 

・・・

僕はまだまだ甘えたい。

 

お母さんに話を聴いてもらうと

何だかほっとする。

 

みんなは本を読んでもらうみたいだけど

僕はその日のことを

いっぱいしゃべって

お母さんにそうかそうかと

聴いてもらう。

 

そのうち何だか眠くなる。

 

 

友達がいる時は

お母さんと一緒にいるのが

恥ずかしい。

だからお母さんについ、冷たくしてしまう。

  

 

ちょっと昔のことを話すね。

 

僕が1歳4か月の時

妹が生まれた。

 

僕はまだまだお乳が必要だったのに

1歳になる前にはおっぱい卒業ねと言われた。

お腹が痛くなるからと

あまり抱っこもしてもらえなくなった。

 

(妊娠後期、切迫早産で入院)

 

歩き始めた頃に、妹が生まれた。

ベビーカーは妹のものになった。

まだうまく歩けないから

僕も乗りたかったけど

頑張っていっぱい歩いた。

 

お母さんが助かると思ったから

頑張った。

 

 

2歳の頃、

お母さんとお父さんが大げんかした。

そしてお母さんは泣きだした。

僕はお母さんを守りたくて

お父さんをやっつけたいと思った。

身体は小さいけど

「おかあさんなかしちゃだめ!!」と

必死に戦った。

 

僕はずっとお母さんが大好きだ。

 

さすがに12歳だから

そんなことは

絶対言わない。

恥ずかしいから。

何だかかっこ悪いし。

 

時々けんかもするけど

お母さんに腹も立つけど

いざという時

絶対にお母さんは味方でいてくれる。

 

これから大きくなったら

僕は家を出る。

 

一人で生きていかなければならない。

勇気を持たなければならない。

 

そのためにも

今は甘えさせてください。

 

僕のことを守っていてください。

 

そして大人になったら

僕はお母さんに恩返ししたい。

 

大好きなお母さん。

いつもありがとう。