優しさに守られて

コロナで自粛生活が続く中

気が滅入ることもあるけれど

幸せを発見することが増えている。

 

嬉しいこと①

 

我が家の長男長女は

幼い頃とても仲が良かったのだが

長男が思春期に入った頃から

かれこれ数年、

2人は全く会話をしていない。

 

あれほど仲が良かった兄妹が

口も利かない状況は

最初は見るにつらく、

娘もショックを受けていた。

 

母親として

それぞれをフォローしながらも

また仲良くできないものかと

最初の1年くらいは

思考錯誤していた。

 

 

そんな折、

某児童精神科の先生にお会いする機会があり

相談してみたら

「いたって健全である」

との見解で

拍子抜けしたのだった。

 

そこから心も軽くなり

「信じて見守る」

を今日まで心がけてきた。

 

 

そして数日前

息子から突然の

娘に詫びたい宣言!!

 

驚きを隠せない母に

息子はこう言った。

 

「本当に悪かったなって思ってる。

俺、荒れてたけど、

やっと最近気持ちが落ち着いて

だから、今更だけど、仲直りしたい。

どうやったらいいだろう。

何かプレゼントしたいと思うのだけど

急すぎてわざとらしいかな。

受け取ってもらえるかな…

他にもっといい方法あるかな。」

 

嬉しかった。

 

娘には

なんとなく伝えたけれど

まだ受け入れられない様子。

(そりゃそうだね、数年間、色々我慢してきたんだもの)

 

しかし、娘も心身共に成長し、

兄を心底憎んでいる様子はなく

逆に兄を気遣う発言もあったりして

気にはしているようだった。

 

息子との作戦で

娘の誕生日にサプライズしよう!!

ということになっている。

 

さてさて

どうなることやら。

 

でもきっと

いい方向に進むに違いないと

信じている。

 

 

嬉しいこと②

 

持病が再発したここ数か月、

どうやら私は

「しんどい」という言葉を

たびたび口にしているらしい笑。

 

そんな私に

「しんどいって言うからしんどくなるんだよ」

と息子から一言。

 

おっしゃる通り。

 (言葉のパワーを散々勉強してきたのに、大いに反省)

 

そして

「マッサージしようか?」

と息子。

 

何年振りだろう!!

 

幼い頃は、

よくマッサージしてくれた。

(娘たちは今でもしてくれる)

 

息子の手は

随分と大きくなっていた。

力もあって痛いくらい。

 

大きくなったね。

 

背中越しに

そう声をかけながら

手の温もりに

息子の優しさを感じて

涙したことは

気づかれていないはず。

 

 

自粛生活が続く中

子どもたちの優しさに

改めて気づく機会が増えている。

 

そして私は

彼らを守ってきたつもりだったけど

それ以上に

ずいぶんと彼らの優しさに

守られてきたのだと

改めて感じるのだった。

 

この世で一番大切な宝物。

ありがとう。

 

画像は次女が生まれて数か月目の息子の誕生日。