ずっと一緒という時間は存在しない

今年の新入生たちは

どんな気持ちで

この数か月を過ごしていたのだろうか。

 

ようやく、我が家の住む場所でも

自粛が解除され始めて

 

子どもたちの学校・園も

緩やかではあるが

再開される。

 

 

そして

息子はいよいよ入寮する。

 

家族以外の

仲間との共同生活が

スタートする。

 

ちょっと緊張しているらしい。

いや、だいぶん緊張している笑。

 

 

一方、私はというと

ちょっとドキドキしている。

ちょっとだけね、たぶん笑。

 

料理洗濯掃除に関しては

一通り教えてきたものの

 

コミュニケーションが苦手な彼が

うまく仲間とやっていけるか

とか

 

サボりにサボった中学生時代、

学ぶことの楽しさを

見いだせずにいた彼だが

 

高校の学びは楽しめるだろうか

とか

気になっている。

やっぱり色々気になってるな、私。笑 

 

でもまあ、

きっとうまくいくだろう。

 

そう自分に言い聞かせる笑。

 

 

入寮準備の最終確認をする中、

息子の幼い頃の写真を発見。

 

生まれたばかりの写真に始まり

 

寝返りの頃、歩き始めた頃、

活発だった小学生の頃の写真が

次々と・・・

 

作業は完全に止まってしまった。

 

 

写真の中の息子は

強烈に可愛い。

だから手が止まるのよ…

 

1つ1つの写真に

付随する出来事の記憶が

しっかりとあって

 

思い出すと

微笑ましく、懐かしい。

 

彼が生まれて15年。

 

私の身長はとっくに越えて

声は随分と低くなり

最近少し、ニキビもできて。

 

恋愛には

まだ全く興味がないようだが

思春期男子真っ只中

と言った感じ。

 

 

卒業したら

そのうち、彼女も出来て

そのうち結婚して

そのうち子どもができるんだろうなあ・・・

 

そんな風に考えていたら

嬉しい気持ちと

寂しい気持ちが

入り交じって

何だか変な気分になった。

 

 

考えてみれば、

私の親もそうだったのかもしれない。

 

結婚するまでは親の責任と

独り暮らしは許されず。

 

それでも家を出たかった私は

何か月もかけて抗議して

地元でようやく独り暮らし。

 

かと思えば

突然大阪に飛び出して。

 

親が反対していた気持ちは

今ならわかる。

特に娘だしね… 

 

 

息子は

自立が早いだろうと

想ってはいたけど

 

高校選択の第一条件が

 

まさか

寮のある学校

と言い出すとは

思ってもみなかった。

 

しかし、見事実現した。

 

 

子どもが3人いる友人は

真ん中のお嬢さんが

高校卒業後、家を出た。

 

その後、

寂しくなって

鬱になったというのだ。

 

驚いた。

 

家を出たと言っても

電車ですぐの距離だし

そんなに落ち込むものかね?

きっと愛が深すぎるんだなあ

と思っていたのだけど

 

いざ、自分もそうなると

彼女の気持ちに

ものすごく共感している。

 

 

コロナ禍で

息子の入寮日が延期され

 

私は心のどこかで

一緒の過ごす時間が増えたことを

喜んでいた。

 

 

それももうすぐ終わる。

(とは言え、時々帰ってくるのだけど)

 

寂しくなることは

間違いない。

 

でも彼の世界が

広がっていくいくことが

私にとっても

最大の喜びであることも

間違いない。

 

 

子育てに疲弊していた頃の私に

今、言いたいことがある。

 

「大変だけどね、

今が一番幸せな時間だよ。

大切に過ごしてね。

子どもたちの可愛さを

もっと胸に焼き付けてね。」

 

 

人はみな

1人で生まれて

1人で死にゆく。

 

その間に

たくさんの出逢いと

たくさんの苦悩や幸せが訪れる。

 

その出逢いや苦悩や幸せは

「ずっと」は続かない。

 

家族との時間さえも。

 

だから

今この瞬間を

いつも大切に過ごそうと思う。

 

息子よ!

いよいよだね。

母はいつも君を応援しているよ。