揺れ動く思春期の心と親心

2020年6月1日。

 

コロナ禍により

2ヶ月遅れで

息子の高校生活がスタート。

 

キレイに整理整頓され

空っぽになった彼の部屋を見て

私は翌日くらいまで泣いていた。

(寮に暮らし高校に通っているます)

 

 

「家を出たい」

そう申し出があったのは

中3のとき。

 

寮のある高校に入りたい

というのが

彼の第一条件だった。

 

彼は自ら

その願いを叶えてしまった。

 

この子は自立が早いだろうと

感じてはいたけれど

予想外の早さでその日は訪れた。

 

 

思春期に入り

彼はぐんと成長した。

 

けれど

これまでの成長ぶりは

ゆっくりである。

 

今もまだまだ

出来ないことや

知らないことは

たくさんある。

 

 

私は

ゆっくりした成長が

彼らしいと思うし

サポートしながら

楽しんできた。

 

だが 

夫はいつも厳しめ。

 

何でも一人でさせろと言う

それくらい一人でさせろと言う

 

もう中学生なんだから

もう高校生なんだから

 

それくらい一人でできると言う。

 

私は息子に甘いと言う。

男親は娘には甘いと思うけど 

 

夫のその言動は

彼にとっては

つらかったらしい。

 

頑張っても出来ない、

やりかたもわからず

教えてもくれない、

1人でやれと言われること。

 

ヘルプを却下されたこと。

 

 

彼は思春期に入り

殆ど父親と口を聞いていない。

 

何でもすぐに突き放される感覚。

 

その悲しい想いが

彼の心に積み重なってしまった。

 

 

息子を想う気持ちはあるのにね・・・

父親に感謝の気持ちはあるのにね・・・

 

 

お互いに

その気持ちを

表現しなくて

伝わらなくて

 

いつも私が代弁する。

 

いつか二人が

にこやかに

お酒を酌み交わす日を

夢見ながら…

 

 

寮生活3日目。

彼から電話があった。

 

忘れ物がたくさんあるから

週末帰りたいと。

 

予想外の早い帰宅(笑)

 次女はとても喜んでいる、ゲームができるから(笑)

 

寂しさもあるのかな。

 

私も一人暮らしを始めた頃

寂しさに泣いたこともあったような。

 

 そんな息子に

夫はまた厳しめ(笑)。

 

成長してるんだけどな…

 頑張ってるね!と言ってあげてほしい

 

 

世の中そんなに甘くない

そう教える父親。

 

大変なこともあるけど

世界は素晴らしい

そう教える母親。

 

どちらも君を想ってることに

間違いないのだけど。

 

 

苦しくなったら

いつでも戻っておいで。

 

ここは君の安心できる場所。